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2008年3月

017:頭(kei)

人に少し哀しみ残し三頭の河馬の背中のしずかに暮れる

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016:%(kei)

青空の翼だんだん広がって98%の春

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015:アジア(kei)

部屋の顔変えるアジアンテイストのカーテンを縫う風をもらって

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014:泉(kei)

茹で卵転がり黄泉の扉(と)を叩くやっぱり今日も散歩の途中

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013:優(kei)

いつだって私は女優真っ青な涙を胸に隠し続ける

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012:ダイヤ(kei)

お揃いのセーターゆるり編んでいくダイヤ模様はちょっぴりいびつ

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011:除(kei)再投稿

凍て空を震わせ除夜の鐘響く遥か彼方に犬の遠吠え

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010:蝶(kei)再再投稿

凍て蝶の記憶は閉ざされたままに春の兆しを受ける触角

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東京多摩地区現代俳句協会賞(2007年)応募句

東京多摩地区現代俳句協会の第4回協会賞に応募した句。
予選通過はしたらしい。それがなんとなく救い。

  真夜のレモン
網棚にふわりと秋思置いてくる
夕暮れの脆さ一気に栗を剥く
折り返し地点に立っている凩
野うさぎのひたすら明日を食んでおり
稜線をたどり体中春光
反復横跳び蝶々がやってくる
百人が一気に走り出す猛暑
列島をさまよう酸欠の金魚
林檎さくさく負けん気の滲み出す
晩秋の雨寸分も違わぬ目
大花野ぬけてひょっこり太平洋
発覚を恐れ聖護院蕪
春星のまたたき大きくなる疾風
一心に広がる野火を見ておりぬ
シャンプーの泡こまやかに聖五月
歌い出す私くるるん熱帯魚
ぽっかりと秋の雲からっぽの頭
青い靴から始まる秋の地球
相対性理論たしかめ冬燕
寒夕焼け使い終わったカタン糸
ほろ酔いの春月銀座八丁目
春風が呼ぶからさっくりとマフィン
OLの背中やさしい朧月
夏木立よりまっとうな男来る
そんなことどうでもいいさ水母浮く
秋蝉や二階に立っている女
耳かきが運ぶ街騒うろこ雲
東西南北しずまる真夜のレモン
ポケットを抜け出し風邪のひき始め
昔むかし昔があった狸汁


◆句評として
・句材がバラエティーに富み、ポエトリー豊か
・句の飛躍が面白い
・寓意の仕掛けや感覚が新鮮
・やや独善の危うさがある
などがあったようです(^^)

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009:会話(kei)

耳元に届く春風との会話あなたの声に少し似ている

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現代俳句協会年度作品賞(2007年)応募句

第8回現代俳句協会年度作品賞に応募しました。予選通過ならず。。。

   深呼吸
万緑の中で迷子になっている
青蜜柑揺れて海から来る便り
地の吐息拾い集めて独楽回る
眼帯の奥まで春の陽が届く
地球儀を回すぽろりと青葡萄
列車通過今日も石榴が騒がしい
冬紅葉または発熱する大地
深呼吸三回春風になった
石段をぐんぐん昇りつめ栄螺
笑いすぎて淋しい十月の空
凍豆腐男の顔の始まりぬ
啓蟄の足の裏からくすぐったい
カットグラスの真ん中が真夏日
秋暑し帯留きゅんととんぼ玉
やわらかに汐満ちてくる零余子飯
春風駘蕩糖衣錠百錠
夕焼になったキリンとバイオリン
雁の棹自由自在でいて不自由
昨日の傷踏んでいる霜柱
海はるか春椎茸の耳鳴り
花馬酔木遠くの空が揺れている
レモン切る最上階は不意に不安
冬帽子から故郷の荷を降ろす
ぶらんこを漕ぐ鳩尾が痛むまで
草笛を吹き空白を埋めていく
秋湿り時計の音だけが進む
コーヒーの豆挽き終えて遠き雷
指の輪の中で遊んでいる蝶々
何気ない言葉の端に木の実落つ
名月のぬくもり感じつつ眠る

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008:守(kei)

エトワール凱旋門に守られて無名戦士の墓の灯火

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007:壁(kei)

夕焼けを何度吸っても真っ白な壁に書こうか過去の私を

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006:ドラマ(kei)再投稿

新じゃがの丸揚げしつつ聴いている油の中で始まるドラマ

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005:放(kei)

春月の光の描く放物線私は一人つくづく一人

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004:塩(kei)

ふたりかつて歩いた桜並木の道で聞こえる声 塩辛い

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003:理由(kei)

もう理由なんかどうでもいいんだよ飛行機雲がまっすぐだから

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002:次(kei)

次の間に虎を侍らせサーカスの女は夜に涙をこぼす

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001:おはよう(kei)

おはようの声は谺を連れて来る明日閉ざされる山の分校

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題詠blog2008スタート

むちゃくちゃな気もするんだけど、なんだか急に題詠blog2008に参加することに決めちゃった(^_^;
10月末までとはいえ、100首も詠めるのかって疑問符が頭の中を飛び交ってるんだけど、今参加しないと次回は来年になるってことを考えると、やっぱり早い方がいいような気がして。
まぁとりあえずは50首くらい作れればいいかな。んー、30首くらいってことにしておこうかな。

で、別館としてこのブログを始めることに。題詠blog2008のほかは、短歌の書庫的な役割のブログになるかな。ま、マイ・ペースで。。。

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神奈川現代俳句協会 湾岸賞(2007年)応募句

神奈川現代俳句協会の第3回湾岸賞に応募した句。落選でしたが。

   雪野原
カステラを春の形に切り分ける
火口湖に人満ちており時鳥
竜胆の吐息で溶いてみる絵の具
人間に隙間が増える鎌鼬
風船のふわり不思議な世捨て人
連山と同じ高さに剪定す
落鮎の急ぐ地球はガラス玉
凍み豆腐いびつな空に埋もれる
青空の奥の五線譜告天子
バロックの椅子やわらかに牡丹散る
地軸揺れ百万匹の赤とんぼ
落款のかすれに冬陽さし込みぬ
海暮れるミモザの花の輻射熱
風鈴が鳴り出す広東語辞典
瑠璃蜥蜴いまもファラオの墓を守る
陽の色を呑んで揺らめく朝焚火
吐魯蕃の絹に乳房の春めける
炎天の象牙磨いている男
讃美歌の声となりつつ銀杏散る
直径掛ける三、一四雪野原

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短歌12

インターネット歌会

善人も悪人もまた再生しどこへ行き着くファミコン世代

香水に小さな嘘を閉じ込めて真昼の町を並んで歩く

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短歌11

【お題:燃える】
決断を促し燃える暖炉の火そんな迷いは捨ててしまえと
冷めきった二人の日記よく燃えるあとに残った新たな私

【お題:倒す(倒れる)】
着倒れの街に生まれて食い倒れひぃ、ふぅ、みぃ、よ皿が足りない
うつくしい三点倒立決めたあとゆっくりもとの女に戻る

*ごく普通の「倒す(倒れる)」にしたくなかったので、いろいろ捻りました。そんな癖がついているんですよね(^^;
*三点倒立の歌の方は自分でも結構好きです。

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