« 009:会話(kei) | トップページ | 010:蝶(kei)再再投稿 »

東京多摩地区現代俳句協会賞(2007年)応募句

東京多摩地区現代俳句協会の第4回協会賞に応募した句。
予選通過はしたらしい。それがなんとなく救い。

  真夜のレモン
網棚にふわりと秋思置いてくる
夕暮れの脆さ一気に栗を剥く
折り返し地点に立っている凩
野うさぎのひたすら明日を食んでおり
稜線をたどり体中春光
反復横跳び蝶々がやってくる
百人が一気に走り出す猛暑
列島をさまよう酸欠の金魚
林檎さくさく負けん気の滲み出す
晩秋の雨寸分も違わぬ目
大花野ぬけてひょっこり太平洋
発覚を恐れ聖護院蕪
春星のまたたき大きくなる疾風
一心に広がる野火を見ておりぬ
シャンプーの泡こまやかに聖五月
歌い出す私くるるん熱帯魚
ぽっかりと秋の雲からっぽの頭
青い靴から始まる秋の地球
相対性理論たしかめ冬燕
寒夕焼け使い終わったカタン糸
ほろ酔いの春月銀座八丁目
春風が呼ぶからさっくりとマフィン
OLの背中やさしい朧月
夏木立よりまっとうな男来る
そんなことどうでもいいさ水母浮く
秋蝉や二階に立っている女
耳かきが運ぶ街騒うろこ雲
東西南北しずまる真夜のレモン
ポケットを抜け出し風邪のひき始め
昔むかし昔があった狸汁


◆句評として
・句材がバラエティーに富み、ポエトリー豊か
・句の飛躍が面白い
・寓意の仕掛けや感覚が新鮮
・やや独善の危うさがある
などがあったようです(^^)

|

« 009:会話(kei) | トップページ | 010:蝶(kei)再再投稿 »

haiku」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/519610/20426278

この記事へのトラックバック一覧です: 東京多摩地区現代俳句協会賞(2007年)応募句:

« 009:会話(kei) | トップページ | 010:蝶(kei)再再投稿 »