« 008:守(kei) | トップページ | 009:会話(kei) »

現代俳句協会年度作品賞(2007年)応募句

第8回現代俳句協会年度作品賞に応募しました。予選通過ならず。。。

   深呼吸
万緑の中で迷子になっている
青蜜柑揺れて海から来る便り
地の吐息拾い集めて独楽回る
眼帯の奥まで春の陽が届く
地球儀を回すぽろりと青葡萄
列車通過今日も石榴が騒がしい
冬紅葉または発熱する大地
深呼吸三回春風になった
石段をぐんぐん昇りつめ栄螺
笑いすぎて淋しい十月の空
凍豆腐男の顔の始まりぬ
啓蟄の足の裏からくすぐったい
カットグラスの真ん中が真夏日
秋暑し帯留きゅんととんぼ玉
やわらかに汐満ちてくる零余子飯
春風駘蕩糖衣錠百錠
夕焼になったキリンとバイオリン
雁の棹自由自在でいて不自由
昨日の傷踏んでいる霜柱
海はるか春椎茸の耳鳴り
花馬酔木遠くの空が揺れている
レモン切る最上階は不意に不安
冬帽子から故郷の荷を降ろす
ぶらんこを漕ぐ鳩尾が痛むまで
草笛を吹き空白を埋めていく
秋湿り時計の音だけが進む
コーヒーの豆挽き終えて遠き雷
指の輪の中で遊んでいる蝶々
何気ない言葉の端に木の実落つ
名月のぬくもり感じつつ眠る

|

« 008:守(kei) | トップページ | 009:会話(kei) »

haiku」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/519610/20426935

この記事へのトラックバック一覧です: 現代俳句協会年度作品賞(2007年)応募句:

« 008:守(kei) | トップページ | 009:会話(kei) »